モバイルゲーム市場は急速に成長しており、Androidプラットフォームは開発者にとって大きなチャンスを提供しています。Unityを使えば、プログラミングの知識が少ない初心者でも高品質なAndroidゲームを作成できます。このガイドでは、Unityを使ったAndroidゲーム開発の基本から公開までをわかりやすく解説します。
なぜUnityでAndroidゲームを開発するのか？
Unityは、2D・3Dゲーム開発に最適なクロスプラットフォームエンジンです。以下のような利点があります：
- 初心者に優しい：ビジュアルスクリプティング（Bolt、PlayMaker）や豊富なアセットストアで、コードが苦手でも開発可能
- 高性能なグラフィックス：URP（Universal Render Pipeline）やHDRP（High Definition Render Pipeline）で美しいビジュアルを実現
- Android向け最適化：ビルド設定が簡単で、様々なデバイスに対応
- 無料で始められる：Personalプランは無料（収益が一定以下であれば）
さらに、Unity公式ドキュメントには豊富なリソースがあり、学習コストを抑えられます。
UnityでAndroidゲームを作る手順
1. UnityのインストールとAndroid設定
まず、Unity Hubをダウンロードし、最新バージョンのUnityをインストールします。次に、Androidビルドサポートを追加しましょう。
- Unity Hub → Installs → Add Modules で「Android Build Support」を選択
- JDK（Java Development Kit）、Android SDK、NDKを設定（Unityが自動でインストールすることも可能）
- Preferences → External Tools でパスを確認
2. 新しいプロジェクトの作成
- 2D or 3D テンプレートを選択
- プロジェクト名を設定（例: “MyAndroidGame”）
3. 基本シーンの設定
Unityでは「シーン」がゲームの画面単位です。最初のシーンを作成し、プレイヤーキャラクターや背景を配置します。
// 例: プレイヤー移動スクリプト（C#）
using UnityEngine;
public class PlayerMovement : MonoBehaviour {
public float speed = 5f;
void Update() {
float moveX = Input.GetAxis("Horizontal") * speed * Time.deltaTime;
float moveY = Input.GetAxis("Vertical") * speed * Time.deltaTime;
transform.Translate(moveX, moveY, 0);
}
}
4. Android向けビルド設定
- File → Build Settings を開く
- Platform で「Android」を選択 → Switch Platform
- Player Settings で以下を設定：
- Company Name（例: “MyStudio”）
- Product Name（ゲーム名）
- Bundle Identifier（例: “com.mystudio.myandroidgame”）
- Minimum API Level（Android 8.0以上推奨）
- Build を実行 → APKファイルが生成
Androidゲーム開発の重要なポイント
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| タッチ操作 | UnityのInput Systemでマルチタッチ対応 |
| 解像度対応 | Canvas Scalerで異なる画面サイズに適応 |
| パフォーマンス | Profilerで処理負荷をチェック |
| 広告・課金 | Unity AdsやGoogle Play Billingを統合 |
Google Playストアへの公開方法
- Google Play Console で開発者登録（$25の登録料）
- APKまたはAABファイルをアップロード
- ストア掲載情報（タイトル、説明、スクリーンショット）を設定
- 審査を通過後、公開
まとめ：UnityでAndroidゲーム開発を始めよう
Unityを使えば、Android向けゲームを効率的に開発できます。最初はシンプルなプロジェクトから始め、徐々に複雑な機能を追加していきましょう。
次に読みたい記事：
- Unityで3Dゲームを作る方法
- Androidゲームの収益化戦略
さあ、Unityをダウンロードして、あなただけのAndroidゲームを作りましょう！
