AI技術は今やビジネスの競争力を左右する重要な要素となっています。ChatGPTをはじめとする生成AIの登場以降、企業のAI導入は急速に進み、2025年には国内企業の約7割が何らかのAI技術を活用すると予測されています。しかし、自社でAI開発を行うには専門知識やリソースが必要なため、多くの企業が外部のシステム開発会社に開発を依頼しています。
本記事では、AI開発、特に生成AIの導入に強いシステム開発会社を34社厳選して紹介します。各社の強みや特徴を詳しく解説するので、自社のニーズに合ったパートナー選びの参考にしてください。
注目のAI開発会社34選
大手からスタートアップまで：多様なAI開発企業
AI開発会社は、大手SIerからAI特化のスタートアップまで多岐にわたります。ここでは、業界をリードする注目企業を紹介します。
1. 株式会社ABEJA
2012年設立のABEJAは、「ABEJA Platform」を提供し、DXプロセスを5段階に分けて支援。大規模言語モデル(LLM)をビジネスに導入する「ABEJA LLM Series」も展開しています。
2. 株式会社Preferred Networks
ディープラーニングフレームワーク「Chainer」を開発したことで知られ、製造業向けの自動化や自動運転技術の研究開発に強みを持ちます。
3. 株式会社ブレインパッド
「+AI」ブランドで800社以上のAI活用を支援。150名以上のデータサイエンティストを擁し、需要予測や異常検知などのソリューションを提供しています。
4. Sakana AI株式会社
2023年設立ながら企業価値11億ドル超のユニコーン企業。複数の小型AIを連携させる「AIコンステレーション」技術が注目されています。
5. 株式会社AVILEN
「データとアルゴリズムで、人類を豊かにする」を理念に、700社以上の企業にAIソリューションを提供。E資格講座などAI人材育成にも力を入れています。
6. 株式会社オルツ
AIを活用した議事録作成ツール「AI GIJIROKU」や個人の知識をデジタル化する「altBrain」を開発。
7. クリスタルメソッド株式会社
AIアバター「DeepAI」を開発。人の外見や声、思考を再現する技術に特化しています。
8. 株式会社EXIDEA
SEOライティングツール「EmmaTools」を提供。Webコンテンツの品質を自動分析するAI技術に強みがあります。
9. 株式会社ディー・エヌ・エー(DENA)
Kaggleで実績のあるデータサイエンスチームを擁し、画像処理や音声生成などのAI研究開発を推進。
10. クックパッド株式会社
レシピ検索にAIを活用。ユーザーの嗜好に合ったレシピ提案や、画像認識による料理判定技術を開発。
業界特化型のAI開発会社
特定の業界や用途に特化したAI開発会社も数多く存在します。
11. 株式会社Laboro.AI
機械学習を活用したオーダーメイドAIソリューション「カスタムAI」を提供。200以上のAIプロジェクト実績があります。
12. 株式会社Industry Technology
生成AIを活用した高速開発が特徴。通常の3倍の開発パフォーマンスを実現可能としています。
13. インターセクト株式会社
生成AIを活用したDX支援に特化。UI/UXを意識したシステム設計から実装まで一貫して対応。
14. Ragate株式会社
「最新技術を大衆化する」をミッションに、生成AIを活用した迅速なWebサービス開発を支援。
15. スパイスファクトリー株式会社
アジャイル開発とPoC支援に強み。ChatGPTと既存システムの連携提案が可能。
16. 株式会社Jitera
ソフトウェア開発の自動化プラットフォームを提供。AIによるコード生成技術に特化。
17. アースアイズ株式会社
AIカメラを利用したソリューションを提供。映像解析で人や物の距離を把握する技術に強み。
18. 株式会社アイアル・アルト
AI学習用の正解データ作成に特化。言語・映像データの収集・解析サービスを提供。
大手企業のAI開発部門
日本の大手企業もAI開発に積極的に取り組んでいます。
19. NTTグループ
自然言語処理に強みを持つ「tsuzumi」や「corevo」を開発。コールセンターの自動応答システムなどに活用。
20. ソニーグループ(Sony AI)
エンタテインメント分野に特化したAIを開発。音楽やゲームのコンテンツ制作を支援。
21. キヤノン株式会社
画像認識技術を活用したAIソリューションを提供。医療画像解析などにも応用。
22. 富士通グループ
「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を開発。人間中心のAIソリューションを提供。
23. NECグループ
「NEC the WISE」シリーズで、画像認識や音声認識などのAI技術を展開。
24. 日立グループ
「Hitachi AI Technology/H」を開発。社会インフラや製造業向けのAIソリューションに強み。
25. 株式会社さくらインターネット
生成AI向けクラウドサービス「高火力 PHY」を開発。再生可能エネルギー100%で運用。
注目のAIスタートアップ
近年注目を集めているAI特化のスタートアップ企業もチェックしておきましょう。
26. 株式会社WACUL
デジタルマーケティングのPDCAをAIで支援。GA4分析などに強みがあります。
27. デジタルレクリム株式会社
「AIコレクション」を提供。複数のAIチャットボットを柔軟に組み合わせて導入可能。
28. 株式会社BAP SOLUTION JAPAN
ベトナム企業の日本法人として、AIを活用したエンジニアリングサービスを提供。
29. 株式会社AIdeaLab
アイデアとAI技術を融合させたイノベーティブなプロダクト開発に特化。
30. SENSY株式会社
個々の感性を解析するAI「SENSY」を開発。DXツールの提供にも力を入れています。
31. 株式会社EXIDEA
ロサンゼルスやハノイにも拠点を持つグローバルなAI開発企業。
32. 株式会社オルツ
「CLONEdev」という人格生成ツールを提供。AIによる人間の知識や経験のデジタル化を推進。
33. クリスタルメソッド株式会社
動画の自動生成ツール「DeepAI for ムービークリエイター」を開発。
34. Sakana AI株式会社
「進化的モデルマージ」技術で、異なるAIモデルを組み合わせた高性能生成AIを開発。
AI開発会社選びのポイント
数多くのAI開発会社の中から自社に最適なパートナーを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
- 技術領域と対応範囲
自社が求めるAIの種類(画像認識、自然言語処理など)に対応しているか - 業界実績
自社と同じ業界での導入実績があるか - 費用体系
初期費用や月額費用が明確か、追加費用の発生有無 - サポート体制
導入後の保守・運用サポートが充実しているか - PoC(概念実証)の実施
実際に効果を確認できるPoCを実施してくれるか
特に重要なのは、単に技術力があるだけでなく、自社のビジネス課題を理解し、解決に向けて伴走してくれるパートナーを見つけることです。
AI開発の最新トレンド(2025年)
AI技術は日々進化しており、2025年には以下のようなトレンドが注目されています。
- エージェント型AI：目標を自律的に達成するAIが台頭
- AI科学者：研究プロセス全体を自動化するAIの実用化
- 論理的思考能力：複雑な推論が可能なAIの進化
- 生成AIの産業応用：製造業や金融業などでの本格導入
これらのトレンドを踏まえ、将来を見据えたAI開発を検討することも重要です。
まとめ：自社に最適なAIパートナーを見つけよう
本記事では、AI開発を依頼できるシステム会社を34社紹介しました。各社の特徴や強みを理解し、自社のニーズに合ったパートナーを選定することが成功の鍵となります。
AI導入を検討中の企業は、まず自社の課題を明確にした上で、複数の開発会社と相談してみることをおすすめします。多くの企業がPoC(概念実証)を実施しているので、実際の効果を確認しながら進めると良いでしょう。
AI技術は今後さらに進化し、ビジネスにおける重要性は高まっていきます。適切なパートナーとともに、自社の競争力強化に役立つAIソリューションを導入してください。
